なぜパクリに腹を立てるのか
こんにちは、原田です。今回はついに技のパクリパクられについて、パクリ嫌い代表としてウダウダ書いていきたいと思います。
タイトルの通り、今回の内容は"なぜパクリがダメか" とかではなく "なぜパクリに腹を立てるか" についてです。
そもそもアンチパクリ界隈(そんな界隈はあるのか?)のやつらがどうしてパクられたことに腹を立て、どういう時にツイッターなりでボヤきたくなるのかについて書いていきます。読み終わって「ふーんそうだったんだ」と思ってもらえれば、幸いです。
『ウダウダ書いていきます』とか変にチキった言い方してますが、全身全霊です。よろしくお願いします。
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・まずパクリとはなんだ
まずパクリってなんでしょう。言葉をパッと聞いたイメージだと、誰かのアイディア等をしれっと取って使うこと、じゃないかなと思います。そもそもここの認識のばらつきが論争の泥沼化を引き起こすのではないでしょうか。なので今回記事を書くにあたっては、一般化していない誰かのエレメントを、その人の物と分かっていながら、特に断りもなく自分の技に取り入れることを基本的な『パクリ』の定義として進めていきます。人のコンボを丸々使うみたいなことは今日あまり話題に上がらない感じもしますし。
つーかアイディアが被っただけだったらどうすんだよ!おい!と思った方、とりあえず続きを読んでください。
・オレ達にはパクられたことが分かる
オレ達というのはご存知アンチパクリ界隈(だからそんな界隈はあるのか?)ですが、僕の知っている限り、パクリがどうだこうだと言っているプレイヤー達は物凄くこだわって技を作っています。そしてにわかには信じがたい話かもしれませんが、そういうプレイヤー達は人の技を見ると、その人が普段何を見てインスピレーションを得、どうやって技を作っているのかが大体分かります。僭越ながら僕にも分かります。
パクリパクられ論争が始まると、必ずと言っていいほど出てくる『たまたま被っただけだったらどうすんだ派』の人々に言いたい。違う、オレ達には分かる。こいつは明らかにパクっている。パクっている上にInsipred byすら付けない。最悪!
あとは普通にオフラインの場で見せた技を後日我が物顔でインスタに上げたりする奴もいます。信じらんねー!
・パクられた側の気持ち
他人にパクられる程の技が作れる上にそんな素敵な超能力まであって、もう気にしなかったらいいじゃないかと思うかもしれませんが、嫌なもんは嫌なんです。とはいえこういう話は経験がなければイメージしにくいもの。ここは一つ例え話で説明するとします。
学校の教室を想像してください。そしてあなたは大して目立たない普通の生徒です。それでも人とは異なっていたいあなたは、誰も使っていないすげえかっこいいシャーペンを文房具屋で見つけ、オレってやっぱイケてるわとか思いながらそのシャーペンを使って授業を受けている。でなんか知らないけどクラスのガキ大将がそのシャーペンをチラチラ見てくる。なんかヤな予感するな〜とか思っていると、数日後にガキ大将が全く同じシャーペンを買って来てクラスの皆に自慢している訳です。取り巻きは「やっぱお前はセンスが違うなー!」とか言っているし、ガキ大将も「へへん」みたいな顔をしている。いや「へへん」じゃないだろと、それは僕が見つけてきたやつだろと、思うわけですが、「そ、それはオレが最初に見つけたンだぞ!!」なんて言ったところで『うわ、楽しんでるのになんか変な奴が来たぞ』みたいな雰囲気になるのは分かっているし、なにも言えずに泣き寝入り.....
するのもなんだかシャクなのでツイッターで空中リプライなのかなんなのか分からないギリギリのラインでボヤくわけです。技をパクられた時は大体こういう気持ちになります。
そこでガキ大将が「ま、アイツの見て買ったんだけどな」とか言ってくれれば皆の目も自分に向いて「お前意外とやるじゃん」的なムードになって丸く収まるのに、ガキ大将は一生そんなことしてくれるわけないのです。
・皆は別にパクってくれて構わない
そう、別にいいんです。僕たちがイヤなのはガキ大将的存在が、自分の利益のためだけに人の創作を利用することであって、そうでない人たちが、自分の技に魅力を感じて真似したり覚えたりしてくれるのはむしろ嬉しいものです。
そこに純粋な気持ちがありさえすれば、『パクリ』なんて呼び方をする必要もなくなると思います。
ちょっと違う話にはなりますが、Twitterで「知らずに被っただけなのにパクリと言われたりしたら怖いし自分の技を公開しづらい」というような旨のつぶやきを見かけることがたまにあります。でも、全校集会でたまたま隣になった他クラスの知らないやつが自分と同じ特殊なシャーペンを使っていても『こいつパクっただろ!』なんて思わないだろうし、そもそも気付かないかもしれません。だから全然気にしなくていいと思います。少なくとも僕は気にしません。
・ガキ大将って誰なんだ
で結局誰にパクられたくないんだよ、という話になりますが、ざっくり言い表すならば、自分よりフォロワーが多い or 自分よりも上手い or 自分より有利な立場にいるプレイヤー ということでいいと思います。ガキ大将のように声が大きく、コミュニティの中で影響力のある人間、というわけです。そういうやつにパクられた瞬間に全てが終わります。なんも知らない人に「あ、君もその技やってるんだ、〇〇もやってたよね」なんて言われることも珍しくありません。も〜〜〜これが本当にムカつくわけです。マジで!それおれの技だから!
そしてなにより、そういうやつらはそれだけの知名度を得ているだけあって、別に自分でもそれなりの技を作れるはずなんです。なのに人の技でいいねを稼いでいる。これがまたシャクでシャクでしょうがないわけです。そんなに才があるなら真面目にやったらいいのに!面倒くさがるなよ!ていうか皆気付かずに「Wow😯」とか言ってるし!!誰も気付いてない!!おれ達はこんなに考えて技を作っているのに!!!みたいな。
てな感じでガキ大将を見ながら頬杖をつき、貧乏ゆすりをしているのが我らアンチパクリ界隈(だからそんな界隈はないよ)というわけです。
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と、まあ、僕たちが(というか僕が?)どういう風に感じているかは概ね説明できたと思います。こういうワケがあってボヤいていたのです。とりあえず僕らはパクられたことが分かるし、無尽蔵にいちゃもんをつけているわけではないということが伝わっていれば嬉しいです。
ですが、実はもうみんな好きにしたらいいんじゃないかなとも思っています。ここまで書いといてふざけんなよと思うかもしれませんが、そう思うのも事実です。上述したように今回の記事は「オレ達がどう思ってるか」についてのものなので、パクリ撲滅を訴えるような意図はありません。最終的な判断は、結局各自の価値観に任されていると思います。思いますっていうか、普通にそうです。
でも僕はやっぱり、パクってる人を見ると「かっこわりーな」と思います。流行りの技をかき集めて悦に浸っているプレイヤーより、なんじゃそりゃ!みたいな技を1個でも作れる人の方が、何倍もかっこいい。そういう人が増えれば増えるほど、競技がもっと面白くなると思う。
というわけで、それっぽいオチもついたので、今回はここで終わり。んじゃまた。